地球上の生物は約30億年前「太古の海」から生まれました。
私たちの命は母の胎内の「羊水という海」のなかで始まり成長します。
また、身体の60兆個にもおよぶ細胞たちは「体液という海」で満たされ健康を保ちます。
人は塩と水をとることによりこの「内なる海」を保っているのです。
また世界中で料理に欠かせない調味料はと聞けば120%
「塩」
と答えるでしょう。
国境を超え、人間にも生物にも必要不可欠の「塩」
毎日必ずなに気なく使っていますが、健康な身体のためにも丁寧に作られた塩で食卓を飾りませんか?
そんな命の源である大切な塩について検証してみました。
塩と食塩の違いはコレ!
塩と食塩の違いとはこちらです!!
塩とは原料が国産の海水100%のみ
日本古来の伝統的な製法である太陽の光と風と火を使い海水を濃縮したものを指します。(海塩ともいう)
成分としては塩の塩化ナトリウムの純度は80%ほど。
残りはマグネシウムやカリウム、カルシウムなどのミネラル成分が含まれています。
少し味見をしてみるとまろやかな味で甘み・旨味・苦味などのバランスが整っています。
塩っぱくないのです。
あなたのキッチンで使うべき塩とはこちらの塩(海塩)です!
食塩とは殆どの場合、原料がオーストラリアやメキシコの岩塩や天日塩ににがりや炭化マグネシウムを加えたものを指します(精製塩という)
成分としては塩化ナトリウムの純度が99%以上で炭化マグネシウム約0.4%を合わせて作られたものです。
塩化ナトリウム以外のミネラル分がほとんど除去されているため塩分濃度が99%と高く、少し舐めると辛い味がするのが特徴です。
この塩(精製塩)を通常使いすることで今の日本人は生活習慣病が増えていると言われています。
余談ですが、オーストラリアやメキシコから輸入された天日塩の90%以上が工業用(水道の消毒薬・染料・各種化学薬品・合成ゴム等)に幅広く利用されています。
その工業用に利用されているオーストラリアやメキシコの天日塩ににがりやマグネシウムを加え食用にしたものが食塩(精製塩)です。
それでもあなたは食塩を選びますか?
塩と健康の関係を解説
生活習慣病の予防のために減塩はよく耳にする言葉です
本当にするべき予防は「減塩」ではなく「減食塩」ではないでしょうか。
細胞を正常に保つ
塩は私たちの身体の中の血液・消化液・リンパ液などの体液に、ミネラルイオンの状態で溶けています。
そして細胞の体液の浸透圧を調整しバランスを一定に保つ働きをしています。
細胞のミネラルイオンバランスを保つことで細胞が酸素や栄養素を吸収することができます。
神経や筋肉の働きの調整
運動時、脳からの命令が電気信号として神経細胞を伝わっていきます。
この電気信号を伝える働きをするのが塩の成分であるナトリウムイオンです。
塩(ミネラル)が不足するとこの伝達がうまくいかなくなるので、痙攣や引きつり、こむら返りなどの体調不良を引き起こします。
消化吸収を助け味覚を正常に保つ
適切な塩は食欲を増進させます。
塩のミネラルは胃で胃酸の働きを促し小腸で栄養素の吸収を助けます。
また塩味の刺激によっておいしさを感じる正常な味覚が保たれています。
パッケージ表示で見極める買うべき塩!!
健康を気にして塩について調べていただけたあなたにお答えいたします。
パッケージ表示で判定!あなたに買ってほしい塩とはズバリ!!
「原材料名」 海水(国産のみOK)
「工程」 天日 平釜
上記の2点が表記されている塩が健康によい伝統的な海塩です。
少し解説します。
スーパーに行くと数十種類の塩が販売されています。
それでも上記2点をクリアできる塩は販売されていないかもしれません。
「原材料」については国産の海水のみがOKですが、販売されている塩のほとんどがオーストラリアやメキシコの天日塩、またはヨーロッパの岩塩に国産の海水やにがりなどを加え加工した食塩です。
「工程」についてよく見かけるのが逆浸透膜・溶解・イオン交換膜などですが、こちらもオーストラリアやメキシコの天日塩やヨーロッパの岩塩に国産の海水を加え濾過蒸留してしまうのでナトリウム以外のミネラルが失われてしまいます。
スーパーで健康によい塩(海塩)は購入できないかもしれませんね。
それでも安心してください。
1971(昭和46)年に施行された「塩業近代化臨時措置法」によって塩田による伝統の塩づくりは全国で廃止されてしまいました。
現在では工業的につくられナトリウム以外のミネラルを除いてしまった食塩に日本食の危機を感じた有志たちが国産海水の健康によい海塩を製造しインターネットで販売してくれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
毎日必ずなに気なく使っている塩が工業用のナトリウムににがりを加えたミネラル不足の塩だったら恐ろしいですよね。
塩選びのポイントはこちら
- 塩はうま甘い、食塩はしょっぱ辛い
- 原材料は国産の海水
- 工程は天日・平釜のみ
最近の私の食卓では料理中の塩での味付けを極力控え、食べる際に海塩をひとつまみ加えるようにしています。
甘み・旨味のある海塩を加えることで素材と料理の味
が引き立ちます。
あなたやご家族の健康のためにも、是非あなたのキッチンのお塩をチェックしてください。
「愛は食卓にある」
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